第11回日本呼吸理学療法学会学術大会

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このたび、第11回日本呼吸理学療法学会学術大会を2025年11月29日(土)・30日(日)の二日間、京都において開催させていただきます。今回の学術大会のテーマは「呼吸理学療法の未来をSou-Zou(創造・想像・想造)する」とさせていただきました。

呼吸リハビリテーションの歴史として、わが国では肺結核が起源であるとされています。その後、世界的な潮流に合わせて、現在の主たる対象疾患である慢性閉塞性肺疾患(COPD)の一治療手段として発展、確立してきました。近年では、間質性肺疾患のリハビリテーションも注目され、抗線維化薬という新しい治療薬の出現とともに、呼吸リハビリテーションの新たなステージに突入したといえるのではないでしょうか。これら変遷を遂げてきた呼吸リハビリテーションの中核を担ってきたのが理学療法であり、我々理学療法士であることは間違いありません。これからも、未来に向けて新たなミッションが、我々理学療法士に課せられている考えます。

今回の学術大会のテーマは、「呼吸理学療法の未来をSou-Zouする」としました。そして、その「Sou-Zou」に「想像・創造・想造」の三つのことばをあてはめました。「想像」とは、「頭の中に思い描くこと」であり、これまでの経験だけでなく、無の中からも頭に思い浮かべることを指します。一方、「創造」とは、新しいもの作り出して誕生させることです。最後の「想造」は、一般的にあまり使われることのない造語です。「想像」と「創造」から派生し、用いられることがあります。これら三つの「Sou-Zou」は、我々理学療法士が、呼吸理学療法の未来を、我々がこれまで実践してきた経験、あるいは、全く違った視点からイメージし、これからの呼吸理学療法をクリエイトすることを目指すという想いを込めました。

プログラムでは、一般演題に加え、特別講演1演題、教育講演9演題、シンポジウム4演題、ランチョンセミナー2演題を企画しました。プログラムの特徴として、未来を担う、現在、多方面で活躍中の若手の先生方を中心に、演者、シンポジストとして登壇をお願いしました。まさに、これからの新たな呼吸理学療法をSou-Zouしてくださる講師陣ではないかと考えます。

この時期の京都といえば、「紅葉」の時期です。やや終盤を迎える時期かもしれませんが、全国的に人気の高い京都の紅葉を楽しんでいただけると思います。また、2025年といえば、関西万博が開催される年です。皆様のお泊り頂くホテルが予約しやすいよう、開催期間終了後に、学会の日程は組んでおります。とはいえ、まだまだ、関西地方では万博気分も味わえる時期ではないかと期待しております。学術大会では、呼吸理学療法に関する多くの新しい知見を学んでいただき、プライベートでも、少し足を延ばして京都の秋を満喫していただければと思います。準備委員一同、ひとりでも多くの皆様がご参加いただけることを心よりお待ち申し上げます。

第11回日本呼吸理学療法学会学術大会
学術大会長  堀江 淳

開催会場

京都テルサ
〒601-8047
京都府京都市南区東九条
下殿田町70

事務局

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